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Jonas Kaufmann ヨナス・カウフマン(1969.7.10-ミュンヘン) テノール [共演者]

遅咲きのテノール、ヨナス・カウフマン

略歴:
 1969年7月10日、ミュンヘンで生まれる。ミュンヘン音楽大学卒。1993年、マイスタージンガーの小さい役でデビュー、1999年ザルツブルグ音楽祭に出演するも、鳴かず飛ばずで低迷していたが、2001年から、チューリッヒ歌劇場のアンサンブルメンバーになり、魔笛、レオノーラ、後宮よりの逃走、ウリッセの帰還、ニーナ、フィエラブラス、フィデリオ、ファウストに出演、徐々に注目されるようになる。2006年2月にはNYメトで《椿姫》のアルフレードを、12月には、ROHで《カルメン》のホセを歌い国際的に認められる。2007年もチューリッヒ歌劇場で、《ドンカルロ》《フィデリオ》《椿姫》《リゴレット》に出演予定。ドイツ歌曲のリサイタルも行う。過去にドイツ歌曲のリサイタルで来日したことがあるが、2011年のメトロポリタン歌劇場来日公演では《ドン・カルロ》の表題役で出演予定。(2009.3.20記)

 オペラデビューは23才なので普通だが、注目されたのが、2006年頃でかなり遅い、ちょっとめずらしいタイプのテノール。日本人の好きな「継続は力なり....」の見本のような歌手。2007年以降の活躍ぶりは、チューリヒ歌劇場HPの歌手略歴:Jonas Kaufmann 参照。

ルッジェーロ・ライモンディとの共演:
★2005年3月〜4月 チューリッヒ歌劇場《ファルスタッフ》 写真右上:フェントン
2009年5月9,12日 ウィーン国立歌劇場《トスカ》
2009年5月16,21日 Deutsche Oper Berlin(ベルリン・ドイツ・オペラ)《トスカ》


★Jonas Kaufmann ヨナス・カウフマン(1969.7.10-ミュンヘン)レパートリー(ロールデビュー):
1992年23才でミュンヘン音楽大学で《ナクソス島のアリアドネ》のBrighellaで歌手デビュー(テノールだとバッカスくらいしか思いつきませんが、ブリゲッラはオペラの中のオペラに出てくる役)、《カルメン》のレメンダート、《椿姫》のガストン、《ノルマ》のフラヴィオ(=ポリオーネの友人のローマ軍の隊長)、《ドン・ジョヴァンニ》のドン・オッターヴィオ、《フィデリオ》のヤキーノ、大きな役としては、1994年に《魔笛》のタミーノを歌う。
1998年ミラノ・ピッコロ座 (Teatro Strehler) でストレーレル演出の《コジ》にフェランドで出演。
30才、1999年にザルツブルグ音楽祭《Doktor Faust》の学生、《セビリアの理髪師》のアルマヴィーヴァ伯爵、ティート、2000年に《コジ》のフェランド、《椿姫》のアルフレード、ほとんどシュトゥットガルトなので、専属だったのかもしれません。
32才、2001年から、チューリヒのアンサンブル・メンバーでフロレスタン、イドメネオ、アメリカに渡って、シカゴで《オテロ》のカッシオ、2002年に《ファウストのごう罰》のファウスト、2003年チューリヒで《タンホイザー》のワルター。
35才、2004年《ボエーム》のロドルフォ、ロンドンで《つばめ》のルッジェーロ、2005年チューリヒで《リゴレット》の公爵、《ポッペアの戴冠》のネローネ、《ファルスタッフ》のフェントン(RRと共演)、グノーの《ファウスト》《フィエラブラス》《パルジファル》、2006年エジンバラで《マイスタージンガー》のヴァルター、2007年ロンドンで《カルメン》のドン・ホセ、2007年チューリヒで《ドン・カルロ》、2008年ロンドンで《トスカ》のカヴァラドッシ、シカゴでマスネの《マノン》のデ・グリュー.....オペラに関しては、こんなとこです。

★世界の主要劇場デビュー:
パリ・オペラ座には、2004年(35才)に《オテロ》のカッシオ、ロンドンにも2004年《つばめ》でデビュー。2006年ウィーンで《魔笛》のタミーノ、同年、ニューヨークメトに《椿姫》と《魔笛》でデビュー、その後毎年出演しているようです。ミラノ・スカラ座には、1999年《フィデリオ》のヤキーノ、2007年にリサイタルと《椿姫》のアルフレードを歌っています。2008年に《こうもり》ゲストでバイエルン国立(州立)歌劇場デビュー.....えぇ?.....

ワグナーは、チューリヒで2003年に《タンホイザー》のワルター、2006年《パルジファル》、エジンバラで《マイスタージンガー》、2009年ミュンヘンで《ローエングリン》を歌う予定。

イタリアオペラは、ヴェルディの椿姫、群盗、リゴレット、ドン・カルロ、オテロのカッシオ、プッチーニのボエーム、トスカ、蝶々夫人(録音のみ)、つばめ、ロッシーニのセビリアの理髪師、こんなとこでしょうか。マイナーなものは省いています。.

★ブログで過去にヨナス・カウフマンを取り上げた記事
ルッジェーロ・ライモンディ関係のブログ:
2010年3月22日:Deutsche Oper Berlin(ベルリン・ドイツ・オペラ)《トスカ》公演記録&舞台写真
2009年6月19日:ベルリン《トスカ》の宣伝用ビデオクリップ
2009年6月5日:ヨナス・カウフマンいかがでしたか? ファンが増えたかしら...... Video Clipもあります
2009年5月22日: ヨナス・カウフマンの" Vittoria! Vittoria!"★☆これで、あなたもカウフマン通
2007年8月7日:誰でしょうね、この二人は?(オペラ雑誌から) ヨナス・カウフマンのアルフレード
2006年9月21日:《ファルスタッフ》のフェントンのその後
2006年5月9日:l'operaの注目記事(2006.4) ゲオルギューとの《椿姫》

別館 ヴィットリオ・グリゴーロ関係のブログ:
2009年5月16日:今後の有力テノール(ビリャソン、フローレス、カウフマン、リチートラ、グリゴーロ)
2009年4月23日:ヨナス・カウフマンとヴィットリオ・グリゴーロのカッシオ
2008年7月13日:チューリヒの三大若手テノール*ビデオクリップで見ましたが、この記事に使った写真をカウフマンもファンにあげるサイン用に使ってるんですね。カウフマンって意外にまともな写真がなくて、私もこれが一番いかな.....と思って選んだんですよ。

*記載事項に間違い等ありましたら、コメントでご指摘下さい。
    

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コメント 2

alice

カウフマンを初めて聴いたのは忘れもしない2001年10月トリノ(カプリッチォ)でした。今の男性的な姿や重めの声とは違い、繊細な感じの甘いハンサムで、声量はいまいちでしたが、将来性のあるテノールだと思いました。しかし、その後はチューリヒの映像で、ティト帝など聴きましたが、声が重くなって、喉が詰まった感じがあまり魅力的ではなくなっていて?でした。

生の声を聴いた2度目は2006年夏のエジンバラだったのですが、このときはなんとワーグナーの歌合戦で、これがなかなか良かったのです。これで自信がついたのか、ここ2,3年の目覚しい活躍ぶり、本当に嬉しいです。昨年はドン・カルロもロンドンで聴いて、一流の歌手になったことを実感しました。

あの問題の女性評論家が「おっかけしてます」なんていってたのを聞くと、なんか不快に感じたひとりです。プロはあくまでも冷静に、又聞きでない正しい情報を提供してくださらないと・・・。
しかも、超有名なアリアのイタリア語くらいはわかって、深い想いを汲み取って欲しいですね。
by alice (2010-05-04 22:34) 

keyaki

aliceさん

>これで自信がついたのか、ここ2,3年の目覚しい活躍ぶり.....

なるほど....「自信」がない歌手は、聞いていてなんか居心地悪いですから、カウフマンも、40にして惑わず....という心境になって、よくなったんでしょうね。

追っかけ発言の「オペラ通?の音楽評論家」は、カウフマン来日の時には、きっとインタビューを狙っていると思いますよ。
ライモンディが、「ランスへの旅」で来日した時にインタビューしていますが、ほんとどうでもいいようなつまらないインタビュー記事でした。
by keyaki (2010-05-08 20:33) 

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